※本コラムはBIGLOBE連載の補助金コラムからの抜粋になります。Jマッチからコンテンツ提供をしています。
※転載元:補助金申請の秘訣(BIGLOBE)
年間100回ほどの補助金・助成金申請説明会を開催しています。その際、終わり際の質疑応答の時間になると、必ずこの質問をいただきます。
「補助金と助成金は、どちらが得なんでしょうか?」
実際の助成金セミナー風景
両方共もらえるものなので、もちろん「どちらも得ですよ」と回答しています。ただ、じっくり考えると、確かに得な方があるんです。この知識、経営者としては絶対に覚えておきたいノウハウです。
それでは、どちらが得なのか・・・その前に、そもそもの「補助金と助成金の違い」を整理したいと思います。皆さん、2つの違いを明確に説明できますか・・?知らない方はまずはこちらをご覧ください。
■補助金・助成金の違い
▼補助金
提供元:経済産業省
主目的:新規事業の創出、産業の活性化
審査:有り
締切:約1ヵ月
金額:高額!を一回にまとめて支給▼助成金
提供元:厚生労働省
主目的:雇用の創出、維持、人材育成
審査:無し
締切:無し
金額:低額を継続的に支給
ここで注目すべきは「審査が有るか無いか」の部分です。
通常、補助金には必ず審査があります。2013年一年間の平均合格率は「44%」でした。高くもなく、でも低くもない、かなり絶妙な合格率だと思います。この確率で700万円がもらえると思えば、審査書類である事業計画書の執筆にも力が入りますよね(事業計画書の書き方についてはまた後日のコラムにて!)。
2014年からは補助金の範囲がかなり広がり、「アプリ開発」まで支給範囲が広がっています。毎年定番のものづくり補助金の合格事例一覧のURLを記載しておきますので、是非みてみてください。夢が広がります。
○平成25年度補正
「中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業」
2次公募の採択結果等について(2014.9.29 全国中央会)
www.chuokai.or.jp/josei/25mh/h25mono2_saitaku.html
説明会に参加した経営者の方は、10人中10人がものづくり補助金(700万円)を申請し、新規事業に取り組みたいとアンケートに回答されます。当たり前の話ですが、みなさんも700万円をもらって新規事業を実施されたいですよね?
こんな国の制度が年間3000種類も発表されています。国もがんばって経済の活性化に取り組んでいるわけです。
■助成金は審査が「無い!」
そんな夢のような補助金ですが、実は助成金の方がずっとお得です。
何故かと言うと、助成金は審査が「無い」のです。
ですが、誰でももらえるのかというと、少し異なります。
正確には、業種や企業規模などが条件に合致しているかどうかの「チェック」が入ります。
このチェックに問題なければ、基本的に必ず受給することができます。
「チェックが厳しいんじゃないの?」
必ず説明会で質問を受けます。目安としては社会保険にきちんと加入していれば、ほとんどすべての中小企業は何らかの助成金受給の対象になります。対象になりやすい業種など毎年傾向があるのですが、それはまた別のコラムで記載いたします(ポイントは、厚生労働省が考える伸ばしたい産業or雇用を維持したい産業のどちらかです)。
■2013年、2014年大ヒットした助成金とは?
助成金申請書事例
ここ最近では、こんな助成金が大人気でした。
若者チャレンジ奨励金
・35歳以下の若者を採用すると月額15万円を最大2年間支給労働環境向上助成金
・社員向け健康診断を実施し社員研修を実施すると最大100万円支給キャリアアップ助成金
・数ヶ月の有期雇用後正規雇用へ転換で1人50万円、年間最大750万円支給労働移動支援助成金(再就職支援奨励金)
・社員の転職支援のために紹介会社に相談するだけで、10万円支給
他にもたくさんの人気助成金が存在します。上記に上げたものは業種なども制限があまりなく、ほとんどの中小企業が活用できるものです。
余談ですが最後にあげた移動支援助成金は、インターネット上ではリストラ助成金として炎上した経緯もあります(本来はもっと前向きなものなのですが…)。
■最新情報のチェックは「助成金」、じっくり取り組むなら「補助金」
ということで、まとめると、まず皆さんは「助成金情報」をチェックすべき!ということになります。自社に該当するものがあれば、迷うことなく申請手続きに入りましょう。
一方、補助金情報はじっくりと事業計画を練り込み、その時々で募集されている補助金に申し込むのが良いです。よく「補助金募集が始まったら事業計画書の準備を始めたい」という経営者の方がいますが、これは間違いです。事業計画書はそもそも日々書き続けるものです。補助金のために書くのではなく、事業を計画通り成功させるために用意するものですので、補助金用にやっつけ仕事で作らないようにしてください。
本来、会社の経営者がこういった情報を知っているか知らないかで、企業経営に大きな影響があるはずです。年間3000種類の補助金・助成金の最新情報をチェックし、補助金で新規事業を開発し、助成金でその新事業の担当者を採用し社員研修で育成する。このことが実現できれば、競合会社よりも絶えず有利なポジションを維持することが可能になります。
「でも、3000種類もの補助金・助成金情報をチェックする暇なんてありません!」
安心してください。そんな時にはJマッチを是非うまく活用ください。 自社の情報を登録しておくだけで、該当する補助金・助成金情報がメールで届き、1クリックで申請相談に入ることが出来ます。まさに中小企業経営者のためだけに作った「無料サービス」です!
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