※本コラムはBIGLOBE連載の補助金コラムからの抜粋になります。Jマッチからコンテンツ提供をしています。
※転載元:補助金申請の秘訣(BIGLOBE)
■誰も知らない「審査員」の正体とは
前回、前々回のコラムへの反響、ありがとうございました!
ほとんどの方が「全く知らなかった!」とのご意見を頂いています。
私も会社を創業して早13年、そのうち12年間は補助金の事など全く知りませんでした。 今現在は、取引先を中心に相談にのったり、申請支援サービスのJマッチ( www.jmatch.jp)を開発・提供したりとだいぶ詳しくなりましたが、 それも本当にこの一年で覚えた単純な知識でしかありません。
このコラムを読み続けていただき、一年後には皆さん自身も「補助金・助成金博士」になっていただけるのをゴールに、これからも更新を続けていきたいと思います。
こちら、まだ読まれていない方は是非。
さて、今回のテーマは「補助金の審査員は誰なのか」です。
先日も、ものづくり補助金の予算が倍増1000億円とのニュースがでました。
中小企業庁長官の年間所感でも、小規模事業者向け補助金の充実に触れています。
日刊工業新聞
ものづくり補助金継続で1020億円計上-2014年度補正予算
www.nikkan.co.jp/news/nkx1520150108aaat.html
中小企業庁長官 平成27年 年頭所感
www.chusho.meti.go.jp/soshiki/nentouShokan/2015Year.htm
この数千億円の補助金支給を最終的に決定するのが「審査員」です。日本経済に与える影響も、本当に絶大です。
では、この審査員は一体誰なのでしょうか・・・、もちろん調べてまいりました!
■その正体は・・・なんとバイトだった!?
まず、補助金の申請書類を読んでいきます。数十ページもある分厚い書類のため、一体どんな人が細かく読むのだろうという疑問があるくらい読みにくいのですが、それでも頑張って読み込んでいくと、こんな一文が目につきます。
「本補助金の審査は、外部有識者が実施する」
まず、経済産業省の公務員の方が審査をするのではないということがわかります。
では、外部有識者とは誰なのか。それは、この2つの職業の方々が中心になっているそうです。
1.税理士
2.中小企業診断士
この士業の方が「バイト」的な形で国から請負、審査を実施しています。
■審査の流れとは
例えば、ものづくり補助金的なものだと、一つの事業計画を複数の士業がチェックします。
2人の税理士が事業面を審査し、残りの数名の士業が新規性を審査する。審査は加点法で80点満点中63点といった形で記録に残していきます。
補助金ごとに、審査をする士業の人数や加点項目等は異なりますのでご留意を。ただ、おおよそは3~4名の審査員が担当することがほとんどのようです。
ここで一つ疑問が。
「人気の補助金は年間で3万申請以上あると思うのですが、審査は10万回以上やっているということ?」
はい、その通りです。
公平を期するために、実はものすごい手間をかけて審査を実施しているのです。
無駄と言ってはいけません。確かに必要な作業ですので。
■不合格に理由あり、合格に理由なし
では、補助金審査は実際に「正確」かといいますと、なかなか難しいところです。
それは、単純にこの一言につきます。
審査員がたくさんいるので、その分、合格基準も幅が広い
毎回三桁の合格不合格の事業計画書を見ていますが、不合格だったものは理由がおおよそ理解できます。確かに不合格だな、と。一方で、合格したものの中には「何故受かったんだろう、嬉しい誤算だ」というものが一定割合存在しています。
その理由は、色々な方と話をしてみると、こういうことのようでした。
・審査を担当する税理士も「甘い人」と「辛い人」に分かれている(ようだ)
・忙しい時には、内容よりも「読みやすさ」で点数を加点してしまう人もいる(かもしれない)
・全ての事業領域を正確に判断できるわけではない(らしい)
念の為に全てにカッコをつけておきましたが、実際に審査員だった方が話されていたことです。
その方自体は、「俺は厳しいよ!」とのことでした。「弊社支援の事業計画書がその人の担当になりませんように」と心から祈っておきました・・・
■不合格に理由あり、合格に理由なし
ということで今回のまとめです。
【合格するかもしれないから、まず申請をすること!】
この一言です。
誤解を恐れず書くのであれば、間違って合格することもある、わけです。
申請書類である事業計画書は、時間があればきっちり細かいところまで書いていく、時間がなければ「出来る限り書いて提出だけはしておく」という心構えが重要だというお話になります。
そして、裏技です。
人気の補助金は、年間で複数回の締切があることが多いです。第二回目以降、事務局に電話をして前回の申請者番号を伝えると、なんと「何故不合格だったのか」を教えてくれるのです。この部分の点数が低かったなど。
補助金を大学受験に例えるのなら、それは決して一発勝負ではありません。年間で何度も受験が可能です。そして、前回不合格の問題を教えてくれるわけです。早めにチャレンジしてたくさんの失敗をした人ほど、合格していくことになります。
実は、頑張る人に優しい仕組みになっている。
それが今現在の新規事業系補助金の一つの特徴だと言えると思います。
Jマッチの無料申請勉強会など、上手く活用して頑張ってください!
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