こんにちは、Jマッチ事務局の川谷です。
以前にキャリア形成促進助成金の「セルフキャリアドック制度導入」について、キャリアコンサルティングについての記事を書いたところ(lab.jmatch.jp/2598)「キャリアコンサルタントになるにはどうしたらいいのですか?」というご質問を頂きましたので、今回は「キャリアコンサルタント」の詳細についてご紹介致します。
◆キャリアコンサルティングとは
「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。(職業能力開発促進法第2条第5項)
キャリアコンサルティングを通じて、自分の適性や能力などに気付き、自己理解を深めると共に社会や企業内にある仕事について理解することにより、その中から自身に合った仕事を主体的に選択できるようになることが期待できます。
キャリアコンサルティングを通じて自身のキャリアプランを明確にし、そのために必要な知識・資格の習得や仕事の選択を行うなど、自身が希望するキャリアの道筋を実現していくための有力な手段の一つとしてキャリアコンサルティングを活用することができます。
上記のようなキャリアコンサルティングを行うことが出来るのは、「キャリアコンサルタント」という専門家です。「キャリアコンサルタント」は、平成28年4月より国家資格になりました。
◆キャリアコンサルタント(国家資格)の概要
(※国家資格キャリアコンサルタントWebサイト
careerconsultant.mhlw.go.jp/p/about.htmlより引用)
・平成 28 年4月より、職業選択や能力開発に関する相談・助言を行う専門家として
「キャリアコンサルタント」が職業能力開発促進法に規定されました。
・キャリアコンサルタントは登録制(5年の更新)の名称独占資格とされ、守秘義務・信用失墜行為の
禁止義務が課されています。
・キャリアコンサルタントになるためには、キャリアコンサルタント試験に合格等の上、
キャリアコンサルタント名簿に登録することが必要になります。
・技能検定キャリアコンサルティング職種の1級又は2級に合格された方及び平成 28 年3月までに
標準レベルのキャリア・コンサルタント資格を取得された方等については、キャリアコンサルタント試験の
合格者として扱われます。
◆キャリアコンサルタント試験について
キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます。
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者(講習カリキュラムは別表に記載)
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し
3年以上の経験を有する者
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
・上記の項目と同等以上の能力を有する者
◆試験科目
・職業能力開発促進法その他関係法令に関する科目
・キャリアコンサルティングの理論に関する科目
・キャリアコンサルティングの実務に関する科目
・キャリアコンサルティングの社会的意義に関する科目
・キャリアコンサルタントの倫理と行動に関する科目
◆試験実施機関
キャリアコンサルタント試験は、厚生労働大臣が登録した次の登録試験機関が行います
(平成28年4月1日現在2機関)。
キャリアコンサルタントになるためには、試験に通過後キャリアコンサルタント名簿に登録することが必要になります。
※登録事務は、厚生労働大臣が指定登録機関として指定した特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会が行います。
さらに詳細な流れは、厚生労働省の「キャリアコンサルタント」についてのページに記載していますので、(www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000104890.html)
こちらを参照してください。
いかがでしたでしょうか?
ざっくりとした流れですが、上記がキャリアコンサルタントになるための流れになります。
キャリア形成促進助成金の「セルフキャリアドック制度導入」をする場合に、「キャリアコンサルタントとの面談」が必要になってきますので、こちらの助成金を受給したいという方には『どうしてキャリアコンサルタントと面談するのか』という点をしっかり理解することで、有意義な時間になると思います。
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