◆賃金台帳ってなに?
賃金台帳とは、企業が「従業員の賃金、交通手当、税金」などを記入するための帳簿です。
具体的には、以下の8項目をすべて記入する必要があります。
- 氏名
- 性別
- 何月分の賃金なのか
- 労働日数
- 労働時間数
- 残業時間・休日・深夜労働時間数
- 基本給・諸手当・その他の賃金ごとの金額
- 税金などの控除の金額
ちなみに、助成金申請時の提出書類としては、従業員全員分の賃金台帳は不要です。
助成金申請対象者のみでもOKです!
◆給与明細とは違うの?
上記の8項目が記載されていれば、給与明細も賃金台帳として扱えます。
ただし、一般的な給与明細では上記の8項目がすべて記載されていないケースもありますのでご注意ください。
◆作成は「義務」なの?
賃金台帳は労働基準法第108条により作成が義務付けられています。
正社員だけでなく、派遣社員や契約社員、パートやアルバイト、日雇い労働者など、すべての従業員のものを、
賃金の支払いのたびに作成した上で、3年間保存しなければなりません。
労働基準監督署の調査があった場合には必ずチェックされる、とても重要な書類です。
しかも、賃金台帳の作成や保存を怠ると、労働基準法第120条により30万円以下の罰金が科されてしまいます!
※参考:労働基準法の罰則
◆どうやって作ればいいの?
①社労士に頼む
従業員数によって費用は違いますが、社労士に頼めば、1ヵ月あたり2万~5万くらいで請け負ってくれるはずです。
お金はかかりますが、確実な方法と言えるでしょう。
②社内で作成する
お金をかけたくないのであれば、社内で作成してしまう、という手もあります。
社員数が少ない場合や経理担当者がいる場合には、こちらでも十分に対応できるはずです。
そこで今回、すぐにお使いいただける無料のテンプレートをご用意いたしました!
ダウンロード:賃金台帳テンプレート (Excelファイル)
上記URLからテンプレートをダウンロードしたら、以下の手順に従って記入してください。
- 一番左上に西暦や元号で年を入れる
- 従業員1名ごとに、必要なだけファイルをコピーする(シートの複製でもOKです!)
- 生年月日、雇入年月日、所属、氏名、性別を記入する
- 月ごとに、必要事項を記入する(青く塗りつぶされている欄は、自動的に計算されます!)
保険料などの計算方法については、以下のようなサイトが参考になるでしょう。
※参考:社会保険の基礎知識/社会保険(健康保険・厚生年金保険)とは
※参考:事業主の方|日本年金機構
なお、下記の厚生労働省のホームページから、様式のダウンロードも行えます。