こんにちは!Jマッチ事務局新人の奥平です。
皆さんの会社には、頼れるベテラン社員はいらっしゃいますか?
転職が当たり前の時代になり、若手も育ったころには辞めてしまうような苦労が絶えないなか、
40代50代までしっかり務め上げ、会社のすべてを知り尽くしたようなベテラン社員は
社長さんにとって替えの利かない貴重な存在だと思います。
ですが、そんなベテラン社員がある日突然辞めてしまうという悪夢。
それが介護離職です。
総務省の調査によると、平成24年の時点で介護を理由として離職した人は10万人を超えています。
平均寿命が伸び続けていることを考慮すると、今後は介護離職者の数も増加し続けると考えれており、
実際に今後5年以内に親の介護が必要となるかもしれないと考える人は4割に上ります。
どんなに気を付けていても、いつだれが要介護になるかはわかりません。
そしてどんなに素晴らしい待遇で雇っていても、親や配偶者の人生を考えると離職を選ぶ人はいます。
ですが、社長さんはただ運を天に任せるしかないのかといえばそうではありません。
介護離職者の中で、出来ることなら仕事と介護を両立したかったという方は6割以上。
つまり、両立できる態勢さえ整えておけば介護離職を防ぐことができるのです。
そこで今回は、介護離職の対策につかえる助成金の特集です。
介護離職防止支援コース (両立支援等助成金)
www.jmatch.jp/detail/1508
全国の企業さまが対象の補助金制度です。
介護休暇制度や、時短勤務など介護支援制度を制定し、実際に利用されると最大72万円支給されます。
介護と仕事を両立している人へのアンケート調査では、会社からの必要な支援として、
「勤務時間の削減」の方が「介護費用の助成」よりも多いという結果になっています。
いざとなれば時短勤務で介護と仕事の両立を支援してもらえる、という制度をつくっておけば、
従業員のみなさんも安心して働けますね。
介護短時間勤務等支援事業助成金(福井県鯖江市)
www.jmatch.jp/detail/2360
福井県鯖江市の事業主さまが対象の助成金制度です。
介護休業制度または介護短時間勤務制度を利用させると10万円支給されます。
こちらは地方自治体が独自に出している補助金です。
人手不足が深刻な地方では、介護離職への対策にも力が入っています。
時短勤務制度は介護離職の予防に効果的なのにも関わらず、
制度として準備している企業は全体の半分にとどまります。
介護のためのフレックスタイム勤務制度になると、準備している企業は約1割しかありません。
つまり、介護の不安を抱えている4割の労働者にとって、
支援体制が整っている御社は非常に魅力的な職場となるのです。
それでも、ご実家が遠方の方などはどうしても両立できずに退職してしまうこともあるでしょう。
頼りになるベテラン社員の退職は、社長さんにとっても辛い別れ。
できることなら戻ってきてほしいというのが本音だと思います。
だったら、一度介護離職した社員が戻ってきやすい制度をつくりましょう!
再雇用者評価処遇コース(両立支援等助成金)
www.jmatch.jp/detail/1652
全国の企業さまが対象の助成金制度です。
介護、出産等で退職した方が、希望すれば復職出来て、公正に人事評価される制度をつくり、運用することで最大192万円支給されます。
ベテラン社員の退職は、いま大切に育てている若手の目から見ても、将来の不安を感じさせてしまうことでしょう。
場合によっては、実家の近くの企業でキャリアを積みなおした方が将来のためになると考えてしまうかもしれません。
ですが、そんな時に一度離職したベテラン社員が戻ってきて、またバリバリ活躍する姿を見せられたらいかがでしょうか。
きっと御社の社員を大切にする姿勢に感動し、今まで以上に会社に貢献し、ここでキャリアアップしたい!と考えてくれることでしょう。
介護の問題は地震や台風と同じように、いつ誰の身に訪れるかわかりません。
そして、本人と親や配偶者との問題でもあることから、会社ができることは何もないと考えてしまいがちです。
ですが、従業員の人生をも大切にする社長さんの思いは、必ず伝わります。
助成金を活用しつつ、会社としての支援制度を整えることで、
いつか介護問題と直面したときに、離職という悲しい決断をさせない企業でありたいですね。
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