こんにちは! Jマッチ事務局新人の佐々木です。
資金調達の方法の1つであるクラウドファンディングがかなり一般的になってきましたよね。今までは個人の方がメインで使う印象でしたが、最近では企業の方でも利用できるほどに安定してきました。
それでも、踏みとどまってしまう企業さんが多い理由は、「お金はほしいが、活用の仕方がわからない」というお悩みや、初期費用。特に初期費用に関しては、宣伝用のHPづくりに100万円ちかくかかることもあるそう。
そういった企業さまに配慮して、最近ではクラウドファンディングの初期費用として補助金を支給する自治体も増えてきています。お金を集めるのにお金がかかることも不思議ですが、お金を集めるのにお金をもらえるのも不思議ですね(笑)。
今回は企業さまが行う資金調達の方法としてのクラウドファンディングにまつわるお悩みを解決するために、クラウドファンディング活用例と合わせて、各自治体のクラウドファンディング補助金制度もご紹介していきます!
クラウドファンディング活用例
まずクラウドファンディング活用事例についてご紹介していきましょう。
camp-fire.jp/projects/view/18713
たとえばこれは別府に温泉と遊園地を掛け合わせた「湯園地」をつくろうという別府市が主体となったプロジェクトですが、1億円の目標金額に対して、集まった支援総額は3億3,000万円超。今回はたまたま別府市が主体のプロジェクトでしたが、同じことを民間企業がやっても資金は相応の資金は集まったでしょう。
camp-fire.jp/projects/view/7262
また、「渋谷に本屋さんを作る」というプロジェクトにも2,700万円が集まっていました。ビジョンの明確さや発案者の方のお人柄もあるのでしょうが、小規模な会社の新事業に3,000万円ちかく集められるのは異例。融資含めて他に類を見ないと言ってよいでしょう。
クラウドファンディングにまつわる補助金制度
クラウドファンディングの成功事例をお伝えしたところで、現実的なお話に。最初にお話したようにクラウドファンディングを始める際、初期費用が必要になる場合がほとんど。資金面だけがネックで踏み止まってしまう企業さまのための補助金制度をご紹介していきます。
山形県
www.jmatch.jp/detail/1080
山形県のクラウドファンディング補助金の対象経費は、仲介業者に払う手数料。対象経費の2分の1、最大で25万円が支給されます。
宮城県
www.jmatch.jp/detail/1081
宮城県のクラウドファンディング補助金の対象経費も、仲介業者に払う手数料となっていますが、宮城県の場合、仲介業者は「READY FOR株式会社」と指定されているのが特徴です。補助金額は最大50万円と高額。仲介業者が実施するセミナーを受けながら進められるので、手続きがラクな点も特徴の1つです。
山口県
www.jmatch.jp/detail/1071
山口県のクラウドファンディング補助金は手数料ではなく、広告費などの準備資金が対象。クラウドファンディングを機に会社のHPを充実させる、というのも賢い方法かもしれません。
市町村からも補助金が
市町村レベルでは、愛知県瀬戸市と新潟県糸魚川市からクラウドファンディングの補助金が出ています。どちらもクラウドファンディングの準備資金が対象経費となり、瀬戸市の場合は最大15万円、糸魚川市に至っては最大50万円も支給されます。糸魚川市、太っ腹です。これを利用しない手はありませんね。
愛知県瀬戸市
新潟県糸魚川市
おわりに
クラウドファンディングの活用事例や、補助金制度をご紹介してきました。懐をほとんど痛めることなく、また、返済義務なしで資金調達できるのはありがたいですよね。
ちなみに予算に対しての応募数が気になり、山口県に問い合わせてみたところ、現段階ではまだ応募が1件も来ていないということでした(平成29年7月15日現在)。応募して必ず通るわけでもありませんが、競争率が小さいとなれば可能性も当然上がります。
資金集めが必要な事業を抱えている企業さまは、前向きにクラウドファンディングの実施、補助金制度の申請を検討してみてはいかがでしょうか。